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あらすじ

「無防備なんだな……。そこがとても可愛いけれど」

中学の演劇部で芝居のおもしろさに目覚め、祖母のすすめで都内の名門芸術大学・青嵐学園の付属高校を受験した小野寺樹生。ところが無事合格を果たした樹生の入学を待たずに、祖母が突然他界してしまう。弁護士からの知らせで祖母の死を知り、北海道からひとり上京した樹生は、そこでさらに驚く事実を告げられることに。生前数回しか会ったことのなかった祖母が、樹生のために莫大な財産と大きな屋敷を遺したというのだ。予想外の展開に妬みもあらわな伯母一族に対し、樹生は当惑するばかり。そんな中、数年振りに再会した9歳年上の親戚の「お兄ちゃん」、九条将吾は樹生を何かと気遣ってくれて……。

 

人物紹介

小野寺樹生(おのでら・みきお) 小野寺樹生(おのでら・みきお)
演劇が大好きな15歳の少年。10歳のときに母親が急死し、父親もまた先頃亡くしたばかり。私立青嵐学園高校に進学するため北海道から上京した。一時期母方の親戚である九条家に預けられたことがあり、秀麗で優しい将吾のことを兄のように慕っている。感性が豊かで人を惹きつける才能を持つが、無防備なほど素直で、自分の魅力に気づいていない。
九条将吾(くじょう・しょうご) 九条将吾(くじょう・しょうご)
美男美女揃いの芸術一家・九条家の次男。24歳。背が高く引き締まった身体と、華やかで整った美貌の持ち主。青嵐学園在学時はピアノを学んでいたが、現在は友人たちと共に劇団を立ち上げ、脚本や演出を担当している。九条家に預けられていた5年前と変わらず純朴で可愛らしい樹生を傍で見守ると同時に、その人柄や才能に惹きつけられていく。
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